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マル秘展

決済手段を整えて、営業上のごあんないが一段落したところで、趣の違う記事を。


新型肺炎がこんな問題になる前に、六本木・21_21 DESIGN SIGHTで行われている、「マル秘展」(「マル秘」は○の中に秘)を見てきました。小物から建築まで、日本を代表するプロダクトデザイナーさんたちの、アイディアスケッチ段階のものを中心とした展示。ものづくりのプロセスが垣間見える(かもしれない)、貴重な展示。


で。イベントの案内を見て、行こうかどうしようか迷っていたところへ、ラジオ番組での紹介と並行して投稿されたTwitterだったか、Instagramだったか、そこに気になるスケッチがあって。これは何をおいても、無理をしてでも、確かめに行かねば、と。


会場に入ってまず目につくのが、これ。おなじみヤ○ルトの容器の試作過程。これは、この展覧会のキービジュアルにもつかわれているところでありまして。


で、これを見て、ふと、振り向くと…



えーとね、この橋、覚えがある。というか、まだ形がない頃、橋脚の下の基礎の部分、ここ作ってるときに、上まで行ったことがある(爆)。かように、たまに書いておかないと忘れられちゃうんですが、工場長は土木工学科、コンクリート構造学の出身です。はい。


その橋脚の模型もありました。これを見ると、川崎とか横浜の湾岸エリアに縁のある方は、特徴のある形に思い当たるかも。


鉄道ファンの方には、海芝浦駅から見えるあれ、というとわかりやすいかなぁ。

そして、ラジオ番組きっかけで引っかかった、問題のスケッチがこれ。最初、架空のものかと思ったが、この独特の窓の形、どこかで見たことがあるぞ、と。





会場では、問題のスケッチの上に、こんなラフスケッチが展示されています。このスケッチの先頭車の独特な形…本当に作ったことがあるんです。JR東日本E991系試験電車「TRY-Z」。私の前職絡みで、アクティブサスペンション、強制車体傾斜、レールブレーキあたりで、結構な回数、テストランにお付き合いしたものです。

どこかに数コマ写真があるはずなんだけどな。発見できたら載せますので、あまり期待しないで待ってて下さい(笑)。

その他に鉄道関係で見ごたえのあるのがこれ。東京駅のライトアップの検討モデル。実際にスイッチボードで、照明を様々に変更できるという、いつまでも触っていたくなる展示。




そして、建築家、隈研吾さんの、展示ケース一面に敷き詰められたメモと、謎の試作物。これはほんの一部。






このあたりになってくると、なんとなく、何を作ろうとしてるのかわかってきます…よね(^^;?






これですよ。高輪ゲッタウェイ駅(←違う)の、あの大屋根。形から素材感から、こんなに検討重ねてるんだ、という。もはや、ため息しかでない。





このあたりは、具体的に実施イメージを探っている段階でしょうね。それにしても、このバックのメモの量ときたら…スタッフさん大変だ、というのが感想のひとつ。この人、どういう頭の構造してるんだろう、というのが感想のもうひとつ。



「マル秘展」は、六本木・21_21 DESIGN SIGHTで、臨時休館が終わりましたら、引き続き2020年5月10日まで開催予定。興味のある方は、どうぞ。


こんな調子で、今後も取材記とか、技術的記録になりそうなコラムなど、時々ここにアップしていきたいと思います。

 
 
 

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