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執筆者の写真工場長

重要な撮影だけフィルムを変えたら

「ヤバい絵ハガキ屋さん」の第2弾を準備中のこと。


安いからAGFAを常用、と言いながら、

どうも心の底では信頼していなかったようで、

第2弾収録の重要な撮影では、国産品を使ってました。

ちなみに、これ。











で、スキャンしていくと、まぁ、確かに、

粒子が細かくて流石だと思うのだが、

どうもスリーブの取り出し口側の端のコマに、

非常に傷が多い。自動補正でどうにかなるとは言え。

おそらく、綺麗な代わりに、感光面の強度がないのだろう。


その点では、AGFA、タフで優秀だなぁ、と。


そのうち、どうも原因が傷ではなさそうな、

不思議な劣化箇所があることに気付く。

もっと早くによく観察すればよかったのだが、

その正体がわかったのは、最後の2コマの脇の、

無感光部分を見たとき。

なんだ、これ(--#。










他のコマを見直してみると、ここまで酷いのはないものの、

何かが飛び散ったような痕は、半分くらいのコマに、点々と。


明らかに、現像所で、私のこのフィルムが洗浄終了した後に、

うっかり他の洗浄未了のフィルムを接触させて、そのまま出荷してるよな。

ちなみに現像所は街角の怪しいラボでなく、メーカのグループ企業です。


このメーカ、8年ほど前に高倍率ズームのデジカメ買ったら、

露出ブラケット撮影時に、なぜかひとコマ撮影するごとに

SDカードに保存に行ってしまって、計3コマ撮影する間、

手持ちでは同じ構図が保てない、という食わせ物でね。


他の連写系の機能ではそんなことないので、おかしいなと思って、

メーカのサポートに問い合わせたら、「バグではなく仕様です」と。


いやいや、他の連写系の機能では、数コマバッファメモリに送って、

それから保存してるんだから、露出ブラケットでもできるんでしょ、

と思うわけで、その点をもう一度問い合わせると、

「限られたプログラムエリアの中でこれ以上のことは無理」という。


いやいやいや、それなら、動体キャンセルなんか作り込まずに、

当たり前の露出ブラケットを優先して作らなきゃ、

カメラの基本機能として、ダメだろ、このモデル(--;。


あきれたので、その後2回だけ、高倍率ズームを活かして、

金環食と金星の太陽面通過の撮影に使ったあと、すぐ売却。


以来、このメーカの製品は購入してません、が…

もう、その10年前に、こんな雑な仕事してたのな。


きっと、ア○○ンも雑な薬品なんだろうな。あーあ。


嘆いていても仕方ないので、フィルムクリーナ液を調達して

全部拭き取り洗浄しました。とは言え、そんなことすると、

上記のような「強度なし」なので、飛び散った薬液は取れても、

他の傷は確実に増えるだろうという、痛し痒し。


結局、液の飛び散った状態でスキャンしたデータも残して、

状態の良い方を使う、あるいは両方を合成することにしました。


しかし、重要な撮影なんで、これ使ったのにさぁ…。

いつものように、AGFAで撮っておけばよかったという後悔あり。


そんなことで、スキャンした後の処理も面倒という、

さんざんな目に遭っておりますので、

第2弾は、当初予定から10日ほど遅れて進行中です。

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